2020年9月14日月曜日

アクシデントから生まれる演技。

 9月8日 千年団 担当:梶川


現在の短編脚本がおしまいまで書かれて配布されました。

場所がどこかという課題は引き続きありつつ、最後まで書かれたことによって役柄の関係にちょっとした謎があることが書かれました。

さてその謎はなんでしょう。

稽古場では明かされず、場所と同じようにペアごとに考えた上で演じてみてくださいと。

読み合わせをして立ち稽古をしてみて、最後までやると案外に時間がかかるとわかり、全員が発表すると時間が足りないと判明。

3組目からは作品の途中で人が入れ替わるというワークを取り入れます。

先々週のブログで集中して劇的な効果を生むという話をしましたが、まさにこの交代するシーンは劇的であると思っていて。

その集中したいシーンで「役柄を交代する」という段取りで分散する要素が増やされます。

分散に流されそうになるところでより一層の集中をすることで劇的な効果を高まらせる。

時間が足りないというアクシデントから生まれた段取りでしたが、図らずも面白い演技ができる可能性を秘めていました。

稽古の積み重ねというのはアクシデントの積み重ねではないかとブログを書きながら思いました。

コントロールできているうちは、なかなかシーンが前に進まず、何も考えず振り回され振り回すくらいのことで、アクシデントの連続で演技をしていくと途端にシーンが面白くなる。

ただコントロールできていないので、その状況を同じようにまた再現することは難しいというジレンマ

演技は本当に奥深いものだなぁと、それらしくまとめて今日のブログは終えたいと思います。