2023年8月8日火曜日

【そよ風ペダル】岸田國士『留守』を読む⑤

8/8()14:0016:00

高槻城公園芸術文化劇場 中スタジオ2


本日も、岸田國士『留守』を用いて、練習をしていきます。

参加者が11人だったので、2人ペアを4チーム、3人トリオを1チーム作りました。

やってみるシーンは、

・ペア:p.9 お八重さん「痛かない?」〜p.10お八重さん「そん時になって考ても遅かないよ。」

・トリオ:p.20「何かして遊ぼうよ。」〜p.22八百屋さん「〜かまふこたねえや。(坐る)」


セリフを覚えることに目的があるのではなく、シーンがスーッと通ればまずは問題なし。



今日やってみているシーンのうち、面白くなりうる箇所があると筒井さんは言います。

具体的には、ペアだと「ヘチマコロン」の前後、トリオだと「八百屋が来た後の座るか座らないか」の箇所です。


面白くするときに、面白い「言い方」をまずは考えがちです。

でも、動き方や顔の変化といった方法でもユーモアを生み出すことはできるのです。


ここで一つワークを挟みました。

「筆箱が落ちている」というシチュエーションが設定され、それを発見した後、拾おうとするけどやっぱり拾わないという演技を色んなパターンで、ただし無言でやってみました。

「筆箱が落ちている」という情報だけでいろんなユーモアを、しかも言葉を使うことなく、膨らましていくことができます。


表情を作りすぎる必要はありません。ずっとニコニコしていることが良いわけではありません。無表情というと少し誤解が出てしまうかもしれませんが、無表情に近いベースの表情があれば、わずかな表情の変化でお客さんにも心情や意図がしっかり伝わります。




そして改めて、『留守』に取り組みます。

爆笑を取る必要はありません。ただセリフを読むのではなく、人物像が浮かび上がる芝居を作っていくことを目指していきましょう。