2014年1月8日水曜日

ニュートラルであること。

1月7日 恍惚一座

年明け最初の稽古です。
いつものラジオ体操と発声をして、インプロゲーム。
円陣になって一人が真ん中にいます。
真ん中の人は誰かの前に立ってビビリビビリバと言う。
言われた相手は言い終るまでにバと返さないといけない。
もしくはバとだけ言われたときは黙っている。
発展していってトースト、ボンド、三猿と言われたら
言われた人と両隣の人で
それぞれの決められたポーズを作る。
ミスしたら真ん中の人と交代です。
ついついミスをしてしまったり
人によって真ん中になった時の仕掛け方が違ったりでとても盛り上がります。
場があったまったところで集中して引き締めるワークを。
カウントゲーム。
1から順番に他の人と同時にならないように数字をカウントするというだけのゲーム。
単純ですが、だからこそ奥深いゲームです。
とにかく言ってしまおう前のめりになりすぎると同時に数字をカウントしてしまうし、
ミスすることを恐れて後ろに下がりすぎるとワークに参加できないし。
集中したニュートラルな体で周りを感じると言葉では簡単に言えますが。
舞台の上でもお互いに支え合ってシーンが進行していきます。
そこで前のめりでも後ろに下がってでもなく相手に関わること。
これは頭で考えることではないので。
しばらくこのカウントゲームは続けていきます。
体験の中でそれぞれが何かを見つけられたらと思います。

最終の朗読稽古でした。
朗読作品は以下の通り。
京都民話「子育て幽霊」
佐野洋子「死ぬ気まんまん」
東野圭吾「手紙」

それぞれの朗読を見て山口さんから、
その人の今後の演技にも通ずる課題が提案されていきました。
一つ印象に残ったのが読み手は先に作品内容を知っているので
悲しい話だとわかっていて、そのような思い入れでしんみりと読んでしまう。
しかしそれだと、受け止める側はそれだけしか見えてこなくて
イメージを膨らませる余白を持つことができない。
感情が自分の中で決まってしまった時に
敢えて別の感情表現を選択してみると面白さが広がる。
演じ手としては表現を決めてしまった方が楽ではあるのですが。
思い込みのところで止まってしまうと
見ている側が面白いと感じる表現にはなりにくくて。
自分のこだわりができたら、それを一度横に置いて、それこそニュートラルになって
しばらく遊んでみてまた立ち戻るというのが良いのかもしれないなと。

この朗読稽古を受けて、公演稽古に入る前に発表会をしようかという話がありました。
来週に発表用の脚本が用意されるかもしれません。
さて、どうなっていくでしょう。
また進展があれば報告していきます。