2014年9月6日土曜日

不安を解消しない。

9月2日 恍惚一座

本日はスタッフ見せとともに、
初めて本番の会場である305号室での稽古になります。
もちろん通し稽古になるわけですが
舞台裏を使ってみて気付くことはたくさんあります。
例えば舞台上の声が裏にいると聞こえないであるとか。
舞台に出るタイミングが微妙にずれてくるであるとか。
本番が近付くにつれて、どうしたって不安感は募ってきます。
稽古を繰り返せばなくなる部分もありますが
いつまでたっても消えない不安もあります。
不安を失くさねばと躍起になるのも違う気がしています。
例えば演劇においては、安定した予定調和な演技ではなかなか面白くなりません。
未来がわかってしっているように見えると
途端に嘘っぽくなります。
その為に敢えて役者は、演技の中に不確定な要素を残すこともあります。
不安があるということは創作の現場では、ネガティブなことではということです。
おそらく不安に押しつぶされそうになることもあるでしょう。
それが逆に原動力になっていきます。
不安と共に創作を続けていきましょう。