2017年5月12日金曜日

与えられた役を精一杯やる

5月11日 WakuWaku 担当 土井
連休明け、全員が揃いました。

まずは今日もジェスチャーゲームを。
どうしたら相手に伝わるのでしょうか?決して諦めないことが大事です。
今回は達成の喜びを得るため、お題は名詞になり、先週より簡単になりました。答えは紙に書いて頂きます。
一問目は正解!続き。「卒業式」でした。二問目、1組以外は迷宮に入ったのでしょうか?「バレンタインデー」だったのですが「飲み屋でデート」という答えが出てきたり。外れれば外れるほど難しくなっていく気もします。

次に発声練習。
イメージが身体を変えます。
空気を足から吸って足から出すイメージで息をします。
目線も声のターゲットをイメージ付けます。
喉の筋肉を鍛え、声を自由に出せるようになるため、週に一度は発声練習を続けます。公演が近づいたら自主的に練習をするようになりたいです。

公演台本「遠くに街が見える」が10頁まで出来ました。

アキちゃんがお正月に見たNHKのドキュメンタリーに出ている若者達の姿に感動したこと。それについて美沙さんが「自分達シニアにもそういった熱いものはある」と言ったことが、先生がこの作品を作る、一つのきっかけとなりました。
若い頃と何が変わって何を失ったのか?何が変わっていないか?そして今後どう行きていくか?
舞台は還暦を迎えた「現在」と高校時代の「過去」が行き交います。時間軸が行き来しますが出来るだけシニアにも分かりやすいものにしたいと思います。

まずは輪になって座り、時計回りで1人ひと台詞ずつ読んで行きます。
ドラマチックに展開する物語ではなく、「日常」の中の「皮膚感覚」がじっくり積み上がっていく作品になる予定です。

休憩後、第1部を前半(2ページ最後から6行目まで)とその後の後半にわけ、2人ずつ組になり、縁子(のりこ)と寮の用務員である田所の、台詞を読む稽古をしました。
嘗ての自分の行動の記憶から、重苦しさを纏って、42年振りに寮にやってきたのりこ。
田所はうっとしいくらいに親切で、マイペース。のりこの様子を100パーセント受け止めているわけではありません。
田所が最後に「ではごゆっくり」といって「ははは」と笑う、やってみると大変難しかったです。何か含みがあるのでしょうか?
相手の状態を見て台詞を言えるようになると、その気持ちがわかってくるのかもしれません。
来週はこの場面の立ち稽古をします。
大事なのはやはり「間」です。
沈黙の間の過ごし方は?
何処を見ているのでしょう、
相手?それとも、自分の思い出の中に入ってしまっている?

自分の本番の役がどれになるかは大変気になるでしょうが、今は、与えられている役を精一杯やる事です。他の役をやる事で、他の役の気持ちがわかってきます。
立ち稽古では文字面ではわからないことを意識し、相手と向き合いましょう。