2017年5月26日金曜日

会話しつつ、自分の中に入る・・・バランス

5月25日 WakuWaku 担当 土井
気配を感じ、順に「座って立つ」ゲームから。なかなか人の動きを見抜くのは難しく、惜しいところまでいくのですが失敗。
発声練習の後は、今日も引き続き1場を練習します。
役はまだ決定していません。本役ではないですが、決められた事を守らなくてはいけません。演出が他の人に言っていることも自分に言われていると思って稽古しましょう。
舞台も引き続き細かく設定されていきます。例えば、時計は掛け時計ではなく腕時計、寮の玄関は開いているので、ドアを開ける動きはありません。窓は正面にあります。

幕が開くと(本番では灯りが入ると、ですね!)田所が一生懸命掃除をしています。そこに現れる縁子は、若い頃を思い出し、不穏な気持ちになりながらも田所と社会性を持った会話をします。
会話しつつ自分の中にも入る、このバランスをどう取りましょうか?
田所は彼なりの社交性で語りかけます。悪気はないが相手に対して鈍感。ある時相手の本当の気持ちに気づきます。
そして対応の変化。

  相手を見て感じながら演じましょう。動きと台詞は別々ではなく連動します。


無邪気な田所をうまく演じています。相手の呼吸を読み、ここは相手が「鬱陶しくなるタイミング、音」で台詞をかけていきます。
縁子は可笑しくなくても笑いを混ぜると、気持ちをごまかしている感じが出ます。


お茶を入れる時間、長い1分です。とりあえずは30秒で。
この間を無言で立っている縁子。観客の視線が絞られる場面ですね。この「間」をどう生きるか?


台詞を言う声が「色っぽい」と言われたマダム。自分の知らない自分発見ですね。相手と横並びにならず舞台の奥行きを使うように、土井、気をつけます。



縁子の気持ちをバランスよく表現しています。
芝居の流れを途切れさせない為、台本を見て練習していいのです。雨漏りした天井を見上げる視線の誘導、これだけでリアルな空間が現れます。
「耐震性」にうらみがある?訳ではないですね。