2018年1月17日水曜日

言葉にならない部分を想像する

116 恍惚一座 担当 土井
富田ふれあいセンター研修室にて。
二場から抜き稽古、今日はみどりと道子がお休みです。
電話は下手前方の壁に掛かっています。西浦は壁に寄りかかったり離れたりと、身体を使い長い電話の台詞に、動きをつけましょう。相手の会話の内容を想像すると、台詞のテンポに変化が生まれます。

みどり(先生が代役)と佐江子の絡み。目を合わせ、相手とのフォーカスを取ります。椅子も使いようで身体が変わり、もたれて喋る事で出る空気があります。


西浦夫婦で前夜どんな話をしていたのか想像して演じてみました。情報を羅列するのでなく言葉にならない心情や信頼関係を思い浮かべます。そうですね、「どんな話」というより、「どんな思いの空気が流れていたのか?」といった方がいいのでしょうか。台本に書かれていない事を想像する・・・役が膨らんできます。



休憩後三幕、16ページの祐子と聡子が戻ってくる所から。
感情の流れのやりとりがスムーズに流れるように。
相手に向かって行く台詞、逆に相手を見ずに言う台詞があります。
息せき切って入ってくるしのぶの呼吸は、落ち着いて話している二人の呼吸とのギャップの面白さがあります。
セリフの最後の「ええ」や、「ね」は重要です。



衣装も少しづつ揃い、一幕は通しです。
電話も三幕と同じ場所に壁掛けで。
「空気や間」を伝えたい作品なので、意味が通ればいいというのでなく、台詞をしっかりと頭に入れて、相手との感情のやり取りが出来るようになりましょう。
たわいない友達同士の会話には笑いを入れて。
1つの台詞毎に切れずに会話が流れるように。
沈黙の後に来る、台詞。タイミングや重さが難しいですね。