2021年8月23日月曜日

【そよ風ペダル】感情表現、内から、外から?

 8月17日(火) 14:00-16:00 そよ風ペダル 担当:渡辺

最近、すごい雨が続いています。少し涼しいのは有り難いけど洗濯物はどうしようもない。

いずせにせよ稽古は軽快に進んでいきます。今回は感情を表に出すシーンの練習でした。

「感情」の表現、それは「内」から?「外」から?

自分の内側に確かな感情が生じていれば、自然とその表現ができるんだ、という「内」派もいます。

他方、怒りなら怒りの<形>に沿って演じれば、感情は伝わるんだ、という「外」派もいます。

…が、内も外も大事だ、というのが実際のところでしょう。観客の前に立つという限りで、純粋な「内」など作れるはずもありません。会話の流れを受けて、多少とも自らを高揚させなければ、すなわち「外」だけでは腰の入った演技はできないでしょう。

(身も蓋もないことを言っているようですが、これは600年ほど前から世阿弥が書いていたことで、今あらためてその意味を噛み締めているところです。)

今回の芝居は感情を過剰に、コミカルに表現するため、「外」重視にはなっていますが、稽古を重ねるたびに、俳優たちの内側から気合が入っていくのがわかりました。これは一体どいうことなんだろう。

演技をめぐる様々な謎と戯れるーー演劇の一つの醍醐味のような気がしています。