2022年6月15日水曜日

【そよ風ペダル】舞台に立ち、振る舞い。

6/14 14:00-16:00 高槻現代劇場306  担当:渡辺

久しぶりに稽古場にお邪魔しました、そよ風ペダル。
私の知らないあいだにメンバーが増えていました。
いつも現代劇場の和室を借りていましたが、手狭になってきたので、広めの306に。
演劇は物理的な環境に大きく左右されます。よりよい環境を求めて場所を変えたり、制限ある環境の中でどう立ち振る舞うかを模索したり。当然予算と相談することなども必要で、それ自体が演劇の醍醐味の一つだったりも(大変ですが)

久しぶりに見させてもらったそよ風ペダル、だいぶ違ったリズムで作っているな、という印象がありました。
ゆっくり、たっぷり、面白く。それに伴ってより高度なことが俳優に求められるようになった。

来年の本番に向けた脚本、最初の2ページですが上がってきました。
チーフの筒井さんは、前までは「相槌」なども含めて細かく書いていたけど、
それをしないようにした、と言います。

戯曲に「うん」などと相槌のセリフを書くと、相槌を打つことが「義務」となってしまう。
喋っている方も、相手の相槌を待ってしまう。待つことを「義務」と考えてしまう。
しかし相槌は、会話の中で自然と出てくるものです。
そのため、必要があると感じられれば、その度に相槌を打てば良い。
相手が喋る演技をするときに、毎回同じ演技にはならないでしょう。リズムやトーンはどうしたって変わってくる。相槌を入れるべきタイミングも、もしかしたら異なってくるのかもしれません。

演劇の、よくある失敗?は、自分のセリフだけに注意を払って、
「相手のこのセリフのあとに自分のこのセリフで…」といった段取りにばかり気を取られることです。
自分のセリフを間違えないように、というのはあくまで基本。
相手が喋っているときに、どういう演技をするのか、舞台上でどういう在り方をするのか、というのが見せ所です。
相槌もまた、その「在り方」の一つと言えるでしょう。
相槌をめぐる変更は、おそらくそういうこと(俳優への、より高度な演技の期待!)を意図してのものだと思います。

稽古を2時間見た限りでは、すぐ色々試している人と、まだ自分のセリフにのみ集中している人といたように思います(台本を持ちながらなので、当然ですが)。
1年間の稽古で、どれだけ意識が変わっていくのか!楽しみ!