2017年6月16日金曜日

関係性から見えてくるもの

6月15日 WakuWaku 担当 土井
ウォーミングアップは「ビンバンボイーン」、身体と気持ちを解放させます。誰を指しているか、しっかりとアイコンタクトを。

発声練習では、「自分の後ろに声をかける」という事を試みました。
舞台にしっかりと「立つ」事が大切です。足から空気を吸い上げ、まるで樹木のように立ちましょう。

台本です。先週は立ち稽古で全部を通しました。今月は全体像を掴み、空気感を共有する事を目標にします。
もちろん、細かく内面を作る事も大切ですが、今は大きな輪郭を掴みたいと思います。

一場、42年ぶりに寮に訪れた縁子と、用務員の田所の会話。
田所の陽気さは縁子の寮への思い入れからくる暗さに関わらず、同様に縁子は、田所の軽い調子には付き合いません。温度差のある二人のやり取りです。



二場は、亜希と竜二、竜二と好美、竜二と縁子、貞子と菊江、と絡みがどんどん変わっていく場面です。
関係性は、様々です。


片方に相手への強い好意がある場合、お互いに愛着を持たない場合、相手を威嚇する場合、そして初対面で年齢差があり、微妙な立ち位置を持って接する場合。
高校生を演じる事は難しい事ですが、高校生の「甘っちょろい考え方」や、「若気の至り」を垣間見ることが出来ればいいのかと思います。
三場は、ガラッと空気が変わり、「おばちゃんの会話」がテンポよく続きます。しかも何か手仕事をしながら喋るというマルチタスクを使う場面です。その中で1人が自分の内側に台詞を入れていくようなところが初めから見え、他の2人も徐々にそのベクトルに変化していきます。



今日はここまで。来週は四場から始まります。ある場面は台詞が改訂される予定です。
少しずつ関係性の中から其々の性格が見えてきたような気がします。