2018年9月7日金曜日

劇場

96 WakuWaku 担当 土井
今日は照明さんを迎えて2回目の通しです。
通しの前に、前半の11ページ下段から16ページ上段を抜き稽古。笑いで「いたずら心」を表現しましょう。
大谷がやる気になってきたあたりからです。
表に出さなかった自分の意見を主張し始めた浅野、「沈黙」の後には口調に熱が入ります。彼の教育論が吹き出し、菊池が軽く同調します。しかも「ギャルっぽく」という注文が入りました。
大谷と佐竹が出会った時の声は、枠に閉じ込もらない、どこまでも届くような大きな叫びです。

1550分から通し、172分に終わりました。
1回目の通しより、随分台詞が出るようになっていますが、まだまだ不十分です。流れとテンポを良くするためにもっと頑張りましょう。台詞を覚えてからがスタートです。
相手に反応して台詞が出、会話が成立するようになると台詞が生きた言葉になります。
そして堂々と言い切る台詞は、語尾を上げないように。

それぞれが自分の教育論をぶつけます。
その時間は独自の「劇場」のようです。大先輩に対して覚悟を持って自論を述べる者、もうすぐ去るからこそ、後輩に言っておきたい事がある者、etc・・・そして両者の間を取り持つ者がいます。

今日のラストは湿っぽくなりすぎたようです。次回はからっとしたラストになるかもしれません、悲しみは内に秘めながら。誰を意識してその一言を言うのかを、話し合いました。一言が大きな広がりを持っていることがわかります。

すでに「役」は作家の手を離れて役者のものになりました。言葉にならない部分を自分で考え、皆で考え、悩み、挑戦しましょう、それが演劇の楽しみですね。