2020年7月10日金曜日

言葉から場面が変わる

7月7日 千年団 担当:飯坂

今日は先週の続きのテキストが配られました。次週完結するそうです。
来年2月が本番です。そのときコロナがどうなっているかわかりませんが、できる対策はして、粛々と稽古をしていきます。

千年団の特徴は、正面の芝居をしないことです。
多くの場合は客席のある方を意識しますが、千年団は囲み客席の事が多いです。
つまり、正面というものが存在しません。お客さんに囲まれてます。
稽古でも、つい演出家の小原さんが座っている方を正面として演技してしまいがちですが、まわりに座っている人たちにも意識を向けましょう。

テキストは、家の中の場面から始まりますが、「天狗杉」というセリフをきっかけに、場面が天狗杉の下で休んでいるところに変わる、というのをやりました。
照明や音響きっかけで変わるのではなく、俳優の身体/言葉から変わり、それを追って、音響照明も変わる、というイメージです。
空間を広く使う意識ももちましょう。

他にも、一見は残念そうに言うだろうセリフを、ちょっと笑いながらいうことで哀愁が漂ってさらに残念さが増したり、ポンポン山が本当にポンポンなると信じている高槻市民の言い方を追求したり、おもしろい稽古の時間でした。

次週の完結が楽しみです。