2022年10月26日水曜日

【千年団】創意工夫は制約の中で

 10/25 15:00-17:00 富田ふれあい文化センター 小ホール 担当:渡辺

前回に引き続き、チェーホフ×スポーツで練習を進めていきます。
いくつかの短編に、俳優が割り当てられ、各々で話合いながら試行錯誤が行われました。
本番まではまだ時間がありますので、色々試す段階。


とくにチーフが指示することなく、俳優同士でどんなスポーツにするか、どうやってシーンをつくっていくか、どんどんクリエイションが進んでいきます。

前回は、ラケットやバットでボールを打つ、その動作とセリフのマッチが面白く感じられましたが、今回はそれだけじゃなかった。
例えば「ゴルフ」という設定の場合。グリーンの芝目を読むために大きく屈む、といった動作をしながらセリフを言うことで、不思議と演技にリアリティが出てくる。
「バレーボール」の設定では、球出しの人とレシーバーの人とで、関係の非対称性がよく表される。

シーンが面白くなるように、みんなで好き勝手創作して!というような指示だったら、こんなに豊かな表現は生まれなかったことでしょう。
「スポーツ」という(強くはあるけど幅の広い)制約があったことで、俳優たちからどんどんアイデアを生み出され、ブラッシュアップされていったのだと思います。

スポーツといっても、実際に競技の中で動き回る選手だけではなく、審判や観客がいたり、
準備段階やブレイクタイムがあったり、まだまだ様々に広げようがありそうです。
これは毎回楽しい稽古になりそう!どのアイデアも面白いので、本番でどれを採用するのか困ってしまいそうです…