2012年11月14日水曜日

モノローグの扱い方。

11月13日(火)
高槻シニア劇団体験クラスが始まりました。
体験参加者として初めて顔を合わせる方もいるので
あらためて名前タッチゲームなどのゲームワークをしました。
円陣になり2拍手を打ち2拍足を叩くリズムにのせて
手を叩くときにそれぞれみなさん簡単な動きを決めます。
リズムに合わせてまず自分の動きをして
次の手を叩く2拍で誰か別の人の動きをする。
自分の動きをされた人はまた自分の動きをして受けて
誰かの動きをして送っていくことを繰り返します。
初めてのメンバーでやったにもかかわらず
リズムがどんどんはやくなってかなり質の高いワークになり驚かされます。

体験クラスでは脚本を使っての稽古が進んでいきます。
使われるのはハロルド・ピンターの「かすかな痛み」。

あらすじ。
田舎の豪邸に住む大学教授夫婦。 
冒頭、この大学教授はうるさく飛び交うハチをジャムの瓶に生け捕りにする。
彼にはハチのほかにも気になるものがある。
庭の裏門前に立つマッチ売りの老人である。
なぜならその裏門前の通りは人がまったく通行しないところだからだ。
なぜ通行人がいないところで炎天下、数ヶ月も老人はマッチを売っているのか。
この哲学教授は陰謀のにおいをそこにかぎつける。
妻のすすめで老人を屋敷内に招き入れ探ることにする。
夫妻でかわるがわる老人に質問するが、この男は一言も答えない。
逆に、問われてもいないのにみずからのことを話し出す大学教授であった。 
作品の最後では妻は夫を見捨て、マッチ売りの老人を屋敷の新たな主人に据える。 

老人だった男のすがたはいつのまにか若返っている。 


今日はモノローグのセリフの発し方を稽古しました。
セリフをしゃべろうと思っても脚本からはじまるので
どうしても書き言葉でしゃべってしまい
普段誰かに喋っているような感じにはなりません。
そこで一度脚本から離れて誰かにインタビューをして
その話をしてる中での話しかけ方の感覚を意識的に自覚して
その感覚を保ちながらモノローグを相手にしゃべりかけてみる。
上手くいったりいかなかったり色々ですが
少なくとも喋っている時の感覚が少し明瞭になったようです。