2014年7月9日水曜日

回想する方法。

7月8日 そよ風ペダル

若者に伝えたいこと。
これからの時代に残していきたいこと。
そんなことをテーマに前回の稽古で宿題が出ていました。
今日は考えてきたことを出し合っていきます。
そよ風ペダルは50歳以上を参加条件にしています。
最高齢は70代になるので、年齢差が20以上あります。
言ってしまえばここにも世代間の違いがあります。
例えば実際の戦争を体験しているのか
戦後の復興を体験しているのか。
どうしたって戦争の話は避けては通れません。

回想法というものがあります。
人生の歴史や思い出を会話により振り返り、
自分の人生を再評価することで尊厳や生き甲斐を見い出し、
脳の記憶の部分を刺激し健康維持につなげるものです。
今回の公演がそういうことを目的にしているわけではありません。
回想法においては主に回想をする人を対象としますが
作品とするならば、それを見て受けとめる側を対象とします。
ただ図らずもみなさんは「若者に伝える」ということから
自分これまでと向き合われているように感じます。

演技力をつけるということで、自分自身を知るという事はとても重要です。
ただ話をしているだけですが、しっかりとした演技ワークなのではないでしょうか。
稽古の終わりに筒井さんから「そういうわけにはいかないのだけど、
今日のことをそのまま作品にして充分面白いのではないか」と。
語られた内容も、それを語るみなさんの有り方も見ごたえ聞きごたえのあるものでした。
回想が演劇になり次世代に繋がっていく方法。
とても興味深い試みです。