2017年2月23日木曜日

全体の空気感を作る

2月23日 WakuWaku  担当 土井

まずは発生練習を。声を何処に向けてかけるか、みんなで作る輪の中に、壁に、或いは部屋中に。色々なボリューム、形、の声を出せるようになる事で演技の可能性が高まります。

さあ、台本が完成しました。マダムが原案を作り、他の皆さんが手直しをし、先生が以下の点を踏まえてアレンジし、最終稿をまとめ上げました。
●ひとりが説明する台詞を止め、皆の会話の中で紐解いていく形に。
●夢子ではなく、若杉の名で招集したことにすることで、夢子は現れるまで存在がわからない、というミステリー感を出す。
●先に帰るのは3人に、しかし桜がサプリメントの押売りをしようと戻る事で、最後は全員揃って終わる。

今日の稽古の目標は、「全体の空気感を作る」です。



まず舞台設定も演出も皆で決める所から始めました。
大きなガラス窓のある食堂 、上手に入り口があり、中央に大きなテーブルがあります。
ガラス窓の前の道路を通って2人ずつ登場。奥には夢子が別のテーブルに座っていますが、誰も気づきません。
久しぶりに会った賑やかしさの後、これで全員揃ったのかどうか、という質問から、徐々に腑に落ちない状況が始まり、「あの時もこのメンバーだったな」という台詞、恐怖の始まりです。その重い空気をサプリメントの話で壊す京子、しかし桜は無邪気さからではなく、自分たちの責任も匂わします。
「それで先生が• • •」の後に隠される怖い想像を打ち切る碧。

皆にとってどんな思い出だったのでしょうか?恐怖は連鎖します。そして登場する夢子。夢子の台詞は淡々とひとりの世界に浸り、皆の警戒心を溶かそうとはしません。
沈黙の後と前。「• • • 何て言う?」皆かける言葉が思いつかない状態です。
碧にかかってくるメールにより、沈黙が去り日常が戻り、本物の同窓会をしようという意思統一が起こり、コミカルで明るいラストで終わります。

間、• • • は本当に大切な時間です。その前と後の空気をどう作りますか?

さあ、短いですが来週までに役に命を吹き込んで行きましょう!