2016年8月10日水曜日

時間を忘れる素敵な時間。

8月9日 そよ風ペダル 担当:梶川

追加8ページと、いつもより多めですが、いまだ終わりが見えません。
筒井さんも終わりまでに、まだまだ書かなければならない事が残っていてと・・・。
現時点で90ページで、だいたい1ページが1分換算、つまりすでに90分。
100ページを目途にされていたらしいですが、果たして。
下手すると2時間越えの大作です。
時間も忘れてしまうような魅力的な作品になることでしょう。

では時間を忘れてしますような作品とはどんなものでしょうか。
集中して夢中になって作品を見続けてしまうという事だと思います。
例えば大作ハリウッド映画であれば、息もつかせぬアクションであったり、手に汗握るような事件だったりするわけです。
いわゆるエンターテイメントして楽しませるということになってきます。
しかし今回の作品は、決してエンターテイメントではありません。
戦ったりしませんし、誰かが殺されたりもしませんし、言ってしまえば大きな事件も起きません。
それでは何をもって作品に夢中になってもらうのか。
実はいろいろあるのですが、一つとしては役柄に対する自己投影ではないでしょうか。
感情移入とも言いますが、この作品に登場する役柄の抱えている小さな(当人にとっては大きな)問題、悩み、目的などなどは誰しもが抱えてしまうかもしれないことです。
見ているお客様に自分の役柄を我が事のように見てもらえたなら、時間も忘れて最後まで楽しんでもらえることでしょう。
だからといってこの役柄はこんな風なことを抱えていますと明確に伝えようとしてしまうと、途端に説明くさくなります。
説明というのはとかく退屈なものです。
演技とは説明することではなく、ただその役柄の置かれている状況に身を置いて自然体で立っている事です。
その状況で役柄が何を抱えているかは、見ているお客さまが自分で探して発見していきます。
発見することは楽しいことです。
想像の余白を残して、ただそこに自然体でいる事だけに集中する。
とにもかくにも、見ている人を夢中にして作品に引き込むためにまずは、演じ手が作品世界の中に没入して自然体で役柄を演じる事でしょう。
自然体、追求していきましょう。