2017年7月5日水曜日

家族の変遷。

7月4日 恍惚一座 担当:梶川

福岡でのハウスホールドは11人出演でした。
今日から復帰の方がいまして、次回は12人での新ハウスホールドとなります。
というわけで今日はまず新キャラクターの登場シーンから稽古開始です。
2ページの中でたいして話は進んでいないのですがネタは盛りだくさんです。
ネタをどうすれば成立させられるかをあーでもないこーでもないといろいろやり方を試します。
同じシーンを役者を変えたり、役柄を変えたりして見えてくるものを確認しました。

後半は脚本の書き換えの方針やどのような終わりを目指しているのかについて、山口さんからかたられたのをきっかけに家族とは何かという話になっていきました。
例えば祖母のところに集まった家族はどのような経緯をたどってできあがったのか。
やはりそこには飛躍があって、現実として考えるなら集まって家族にならないよなと。
孤独感があったとしても同時に他人と暮らす摩擦もあるはずで、どんなバックボーンがあればこの家族はできあがるなか。
ハウスホールドという作品はつまり、この家族を否定・拒否することから始まるアイコが話が進むにつれてどのように受け止めていくのかということかもしれません。
その家族は祖母が思い描く家族像なわけで、このアイコの受け止め方は祖母への受け止め方につながっていくのです。
60分バージョンでは時間の制約とすべてのキャラクターにエピソードを持たせるためにアイコの変遷、つまりは作品の本筋が描き切れていませんでした。
「家族なんだから」という言葉でなんとなく解決されるもろもろ。
例えばその時の家族ってなんだろう。
そしてなぜ家族ということで解決されてしまうのだろう。
そこには血のつながりとか家制度とか封建制度とかいろんな概念が絡まているように思いますが。思想や概念は横に置いて納得できる家族像を模索していくことになるのでしょう。