2017年7月25日火曜日

情報整理。

7月25日 恍惚一座 担当:梶川

中盤の書き直し脚本が届きました。
新しいキャラクターの登場があったり、構成を変更して暗転してわかれていたシーンがつながったり。
前回ではそのシーンに登場していなかったはずのキャラクター(夫)を出すことによって新たな解釈を加えていきます。
どのキャラクターがどこまでの情報を持っているのか。
疑似家族であったり、いろいろ設定が複雑なので稽古しながら情報を整理してさらにブラッシュアップしていきます。
さて来週はお休みです。
構成表はすでにもらっているのであとは書き上げるだけということですが、前作は時間を気にして少し無理をして終わりをこしらえたので、ここからが勝負どころです。

さて以前のブログで家族に制度ついて劇団員がしらべられてという話をしました。
なかなか興味深かったのでここに載せたいと思います。
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NETで検索してみました。血縁家族は明治以来法律で保護され続けたため、血縁家族が常識になったようです。現在も血縁家族は法律で保護されているため非血縁家族に対しては違和感があるよですが、歴史的にみると非血縁家族が主流のようです。血縁家族はここ100年ぐらいの歴史のようです。そこで、家族というものをどう考えるか?
私の感じでは、ネット社会によるライフスタイルの変化が現在の法律に保護された家族制度に大きな影響を及ぼし、血縁家族と非血縁家族の差を解消していくような気がします。できればこの台本がその先ぶれになればと願ってます。

○法律の薦める標準家族
「夫が外で働き妻が専業主婦で子どもはふたり」という「標準家族」思想の影響「家族」とは「血のつながった人たち」という意識
日本では、未成年の養子は急減するなど次第に血縁が重んじられていく。「婚姻や血縁で成り立つ『家族』という考えが日本で普及したのは、日清戦争後に制定された明治民法。それ以前は、使用人や居候など、血縁がない者と暮らすのが当たり前だった。
『家族や血縁の人と縁を切る』法律は存在しません。 血縁家族は法律で保護されている。

○昔の日本
その昔、村落共同体では、村の男(達)、村の女(達)、村の子供(達)であったわけで、集団が血縁である必要はなかった。実際、村では、夜這い規範なども有り、どの子が親が誰なのか?良くわからなかったようですし、解からなくても何も問題はなかった。

○家族の意義
家族繋がりの核心部分は、その血縁関係にあるのではなく、充足を共有した体験にあるのではないでしょうか?年々、家族のつながりが希薄になっていると言われていますが、それは、家族の中ではその充足対象が小さく限定されている事が原因であり、逆に、そこに着目すれば血縁を超えた共同体の再生が可能ではないかと考えられます。
大切なのは、お互いを思いやり、家族になっていこうという思いなのです。
結局「家族」というのも血縁関係や性的関係を含むシェアハウスの一種に過ぎない。家族の大きな存在意義は、「自分が何かピンチになった時の逃げ場、居場所」血がつながった家族でもどうしても仲良くなれない人はいます。
周りがみんな敵に見え始める時代潮流の中で、「せめて肉親だけは裏切らない、裏切れない」と、すがり付いたのが「血縁家族」なのでしょうか?

○養子
里親と里子の関係は、最初はぎこちなかったり、トラブルが起きたりもするようですが、長い時間をかけて少しずつ信頼関係を作り上げ、やがて本当の「家族」となることができるそうです。家族は、血のつながりだけで表せるものではありません。

○母系と父系
日本人はもともと、天皇家と武家を除けば古代から「母系社会」であり続けた。近世以降、朱子学や儒教の影響を受けた武家の影響によって、一般庶民も表面的だけ父系制を取り入れたに過ぎない。
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こんなことを共有しながら作品創作に臨んでいます。
作品に興味を持ってもらえたら幸いです。