2017年7月14日金曜日

思い出をさらっと流すな

713 Wakuwaku 担当 土井
発声練習をした後、先週の続き、二場面の6ページ後半、縁子と竜二のやり取りから稽古を始めました。そこへ貞子と菊江が登場し、舞台は4人になりますが、貞子と竜二、菊江と縁子が他の2人に関わらず其々に会話をします。


栞が後ろの廊下を通り過ぎるタイミング、それに声をかけるタイミング、を掴みます。他の場面でも、会話している後ろを誰かが通り過ぎます。後ろをうまく使い、舞台に立体感を出したいものです。


貞子との会話の中で、菊江は経験上いろいろと心配になることもありますが、嬉しくもあります。様々な感情を想定してみましょう。「湿っぽさ」はあまり出ないように。

 三場面、貞子、縁子、浩子の同窓会では手作業しながらの会話が続きます。テンポよく息が合って、笑いを誘います。
テーブルを囲む為、奥に座る人を見せる配慮が必要。今後いろいろ試してみて、いい立ち位置、動きを見つけたいと思います。
会話に出てくる「昔話」を「流さない」ように。具体的なイメージを思い描き、そのとき考えていた事を思い出し残っていく、思い出ひとつひとつに楔を打つ感じです。これが回想のシーンに繋がります。
新聞部だった浩子はあの頃の失敗や無力感をしっかりと心に留めています。



そして四場面、栞と遠藤。役人という職業をもった大人と高校生の会話です。ここも後ろの廊下での会話です。遠藤の登場は結末への伏線、何かをお客さんに予感させるものがありますね。今日はここ17ページまで。