2019年1月16日水曜日

トレースから生まれるもの。

2019年1月15日 小原クラス 担当:梶川

柔軟体操と言葉回しのゲームをして、発声練習。
そうです、先週から発声練習を始めています。
演劇部のような発声と早口を。
なんであれ、声を出すのは気持ちよく元気になります。
今日は演技の始まりを体験します。
二人が縦列に並んで歩いて、後ろの人が前の人の歩き方を観察してトレースしていく。
きれいな歩い方をしたいわけではありません。
その人なりの歩き方の特徴をまずは知りたい。
トレースできたら小原さんの合図で前の人が抜けて、トレースされた歩きが舞台に残ります。
自分ではない者になるということが演技の始まりに繋がります。
トレースして歩いている方に小原さんから、どんな気持ちか、どこに向かっているのかなどの質問がされます。
まずは真似るということや歩くということが先にあるのが重要な気がします。
感情が先か動きが先か。
そんなことを考えます。
感情は目に見えないので。
見えることから始めることがいいのではないかと。

相手をトレースする体験を深めるワークを引き続き。
先ほどのペアで向かい合って座ります。
順番に私が自慢できることについて、インタビューをします。
その時、相手のしゃべったことをしゃべった通りにメモします。
内容ではなく、どうしゃべったかが重要です。
「ええっと」と言ったなら、それをそのままメモします。
考える間があったならそれも。
どんな体勢で座っていたか。
話すテンポや声の高さや大きさは。
できればそんなことにも注意を向けます。
インタビューのメモから、自分の質問を省くと相手がしゃべった独白のセリフができあがります。
つまりは演じるべき脚本ができあがります。
相手のキャラクターを演じつつ、それでも演じ手の人となりも滲み出ていて、とても興味深いパフォーマンスでした。