2019年7月25日木曜日

ミニマムなこと

千年団 7月23日  担当:飯坂

今日も一幕の稽古をしっかりやりました。
来週は二幕の台本が少しできる予定です。
最初からやってみて、小原さんのコメントを聞きつつ、皆さんもわからないところがあれば積極的に質問していきます。

皆さん家で台本を読んで「ここはこうしよう」「今日はこういうことを試してみよう」などいろいろ考えてから稽古場にいらっしゃるので、つい自分のやることに夢中になってしまいがちですが、「目の前の共演者と作りましょう」と小原さん
相手役の人が声を大きく出したら自分もそれに合わせた方がいいかもしれませんし、小さくなったら小さくした方がいいかもしれません。
共演者が出す演技のカードによって、自分が出すカードも選ばなければなりません。
そのためには相手がどんなことをするのか、意識を向けていなくてはいけません。

そして、演技の向きについて。
今回はなんと対面式の客席です。そのため、通常のように、前方だけに意識を向けて演技をしていると、もう一方のお客様には演技が見えにくくなってしまいます。
そもそも今回は客席に向けた演技はあまり必要とされていないということもありますが、
立ち位置や身体の開き方は気をつけましょう。

そして、伝えたいことを言葉の抑揚だけで表現しようとしないことも大切です。
人は普段話している時、何か伝えたいことがあるとき、決して言葉だけで伝えようとはしません。
手振りなどもありますが、もっと細かな、目の動きとか、わずかな間とか、小さな動作とか、ミニマムな手法も使います。
そういうところにも目を向けられると作品の深度がぐっと深まりますね。