2019年7月30日火曜日

文体を味わう。

2019年7月30日 そよ風ペダル 担当:梶川

今日は先々週に取り扱った脚本を再び読み合わせから始めます。
俳優の熟年夫婦が旅先のホテルで話している作品と思われます。
少し特殊な脚本でして、まず括弧書きがあるのでせりふであることはわかるとして、通常の脚本ではその前に誰のセリフなのか、登場人物の名前が書かれていますが、これにはなくて。
そしてト書きというのも脚本にはあります。
通常のト書きは演出や状況を指定する文章です。
この作品ではどちらかというと役柄のナレーションのように聞こえてきます。
脚本というよりも小説のように見えています。
カギ括弧と地の文で書かれた文章に見えます。
通常だとト書きは読まないわけですが、この作品に限っては読んでみるとして、ではどちらが喋るかを読み合わせながら検討していきます。
少しずつ作品を味わっていくうちに中身が気になったり、面白みが感じられるようになってきます。
不思議な体験でした。